セルフケアアナリスト
眞田まゆみさん

「セルフケアの その先に。」

 
これまでもこれからも、さまざまなセルフケアを追求・検証し続ける眞田まゆみさんの
身体がととのう「究極のセルフケア」をご紹介。
セルフケアがわたしたちに与えてくれるものとは―。

PROFILE

眞田まゆみ

セルフケアアナリスト

大手化粧品会社で商品開発や美容塾等の運営に携わりながら、日常生活の中にセルフケアを取り入れ、身体の変化を楽しむ女性のライフスタイルを提案。現在は、商品プロデュースや情報発信を通じてプロアクティブ(予防的)なセルフケアや、自尊感情が高まるセルフケアを広めている。
足のエイジングケアブランド 「LYKKE」ブランドマネージャー/足の専門医が主催する「フットヘルスアワード2025年」にて、「クラックドヒールバーム」最優秀賞受賞/フットケアマイスター「あしラボ」主宰

年齢を重ねるにつれ、肌や髪の変化に気を遣うのと同じくらい、意識して取り組みたいことがあります。それは「足のケア」です。実は、更年期女性はホルモンの減少や筋力の低下、体重増加によって、足の不調が顕著に現れることがあるということをご存じでしょうか。

足のケアは全身の健康サポートに繋がります。この先も心地よい日々を過ごしていくために、更年期世代のためのフットケア、そして温活ケアについてご紹介します。

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すこやかな更年期は、フットケアから

私は若い頃、ヒールをよく履いていたこともあり、足裏やかかとに常にトラブルを抱えていました。昔は手軽なケアで解決できていたのですが、歳を重ねるにつれ、同じようなケアではなかなか解消できなくなりました。その後、長年フットケアジプシーを経て辿りついた結論が、「足を温める&潤すこと」でした。

体の末端にある足が冷えていると日々の調子や美容にも影響が出てしまいます。

 

先日、女優やモデルさんが通う著名な姿勢のスタジオトレーナーさんと打ち合わせをしていた際に、姿勢を正すケアを行う上で、まず初めに行うことは足裏を整えることだとお聞きしました。足裏を整えることは正しい姿勢を維持するための大切な土台であり、綺麗な姿勢へと導く早道にもなるとのこと。これまでさまざまなケアを検証されてきた中で、足裏ケアが一番効果的だということが分かったそうです。

私自身も習慣的なフットケアによって足裏が整い、姿勢に変化があったのを実感していますし、フットケアは他の部位に比べ後回しにされがちな部位ですが、それ故にケアを行うことで多大な恩恵を受けるパーツでもあります。

今回は2部に渡り、更年期世代におすすめの簡単フットケアをご紹介していきますので、ぜひお試しください。

ふくらはぎの巡りを意識して

ふくらはぎは、下半身に溜まった血液を心臓に戻すポンプの役割を担い、全身の血流を促す大切なパーツです。歩いたり動いたりすることでふくらはぎの筋肉が収縮し、血流を押し上げる働きをします。
しかし、更年期に入ると筋力の低下や運動不足によってこのポンプ機能が弱まり、血液やリンパの流れが滞り、むくみや冷えが慢性化しやすくなってしまいます。

ふくらはぎの巡りをケアすることは、血流の流れをサポートし、全身にも良い影響を与えます。手軽に続けられる ふくらはぎケアをぜひ試してみてください。

 

▼血流アップを目指す、ふくらはぎのセルフケア習慣

✓ 足首回し

朝・夜1分ずつ、足首を回しましょう。座ったまま足首を回すだけでも、ふくらはぎの筋肉がほぐれ、血流が促進されます。湯船で行うと更に効果的です。足の保湿ケアのついでに足首回しを習慣化するのもおすすめ。

✓ 入浴時にふくらはぎを軽くもみほぐす

湯船で温まりながら、ふくらはぎを下から上に向かって優しくさすり上げ、軽く押すようにマッサージします。

✓ 歩く時間を増やす

ウォーキングや階段の上り下りを積極的に取り入れることで、ふくらはぎの筋力を維持し、ポンプ機能を強化できます。1日15分は歩く習慣を。

✓ レッグウォーマーやソックスで温める

冷えが気になる時や寝る前には、ふくらはぎを冷やさないようにソックスを着用して積極的に温めましょう。足元の冷えや美脚ケアだけでなく、健康のケアにもなります。

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かかとのガサガサは体のSOSサイン?

 

「しっかり保湿しているのに、かかとがガサガサ…」「昔より乾燥しやすくなったかも」そんな経験はありませんか? 実は、かかとの乾燥は皮膚のターンオーバーの乱れと密接に関係しており、単なるケア不足ではなく、体の巡りやホルモンバランスの乱れを映し出しています。

特に更年期世代においては、女性ホルモンが減少することで血流が滞りやすくなり、皮膚のターンオーバーが遅くなりがちです。その結果、古い角質が剥がれ落ちにくくなり、かかとはより硬くガサガサに。さらに、血行不良により肌に必要な栄養も届きにくく皮膚のバリア機能も低下しがちになってしまいます。

 

加齢による皮脂分泌の減少
⇒ かかとが乾燥しやすくなる

血行不良によるターンオーバーの低下
⇒ 角質が厚くなり、ガサガサに

骨盤周りの冷え
⇒ 女性ホルモンの乱れが乾燥やひび割れを引き起こす

 

▼更年期世代のかかとケアのポイント

体内温度も下がり、水分保持力も低下する更年期世代には、かかとの保湿ケアにも工夫が必要です。「保湿+1ケア」を意識しましょう。

✓ お風呂上がりに即保湿

水気をしっかり拭き取り、3分以内にリッチなテクスチャーの保湿剤を塗布してかかとを保湿しましょう。

✓ 週1回の角質ケア

週に1度、スクラブ剤や専用パットなどで、優しくかかとの角質を落とします。
※削りすぎに注意。角質を削る前に保湿剤を塗布することで削り過ぎを予防できます

✓ 保湿+足首回し+温めケア

保湿の後は足首を回すことを意識しましょう。足首を回すことで、ふくらはぎの筋肉も一緒に刺激し、巡りをサポートします。更に、専用靴下を着用すると、足を温めながら保湿剤が肌に浸透*し、柔らかな足裏に。

*角質層まで

かかとケアは単に「見た目を綺麗にする」だけのケアではありません。かかとの保湿や巡りを意識することで足元から全身に良い循環が広がり、更年期女性の健康を支えてくれます。ぜひ習慣にしてみてください。

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》後編では更年期女性におすすめの、足元の温活&ツボケアをご紹介♪